社交不安障害の治療

診断基準と評価方法について

診断基準と重症度の評価方法

社交不安障害の診断基準として、DSM-IV-TRとICD-10が、また重症度の評価にはLSAS(Liebowitz Social Anxiety Scale)がしばしば用いられます。

・DSM-IV-TR
米国精神医学会による診断基準です。その苦痛の強さや生活への支障の程度によって診断され、多くの国で広く用いられています。A〜Hの8つの項目にどれだけ当てはまっているかを調べます。
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・ICD-10
WHO(世界保健機関)編の『精神および行動の障害』による診断基準です。生活機能に対する障害の程度の基準が入れられていないという点で異なりますが、その他はDSM-IV-TRとほとんど同じです。
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・LSAS
社交不安障害の症状の重症度や治療の効果を評価する尺度としてLSAS(Liebowitz Social Anxiety Scale)が広く使用されており、日本語版はLSAS-J(エルサス-ジェイ)と呼ばれています。LSASは社交不安障害の患者さんが苦手な行為(13項目)と社交場面(11項目)からなり、それぞれの項目に対してどれだけ恐怖や不安を感じるか、どれだけ回避するかの程度を0〜3の4段階で評価し、その合計点(0〜144点)を評価します。

社交不安障害やうつ病などの精神的な病気は身体の病気と違って、原因となる脳内の異常や、それが引き起こす心理状態を血圧や血糖値のように数値的に調べることができません。医師がご本人の訴えや経過を、詳しく聞くことが鍵となります。そのため診察を受ける医師には、なるべく具体的に悩みや症状を伝えることを心掛けるとよいでしょう。
しかしそうはいっても初めて訪れる医療機関で、初対面の医師に自分のことをこと細かに話すのには抵抗を感じる方も多いことでしょう。また医師を目の前にして緊張してしまい、うまく話せなかったということも充分考えられます。
医療機関を受診する前に、社交不安障害の症状をチェックし、医療機関に持参することは、自身の気持ちの負担を減らすだけでなく、症状をより正確に伝えるためにも有効です。