社交不安障害(SAD)という病気を知っていますか?

社交不安障害(SAD)とうつ病などの他の疾患との併発

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社交不安障害とうつ病の併発とその影響

社交不安障害の特徴には、思春期頃の発症が多い一方、医療機関を受診する患者は少ないという現状があげられます。これは多くの患者さんが病気という認識がないまま、受診まで何年も悩み続けていることを示していると言えるでしょう。
社交不安障害は適切な治療をしないと改善することは少ないと言われ、長期化した場合、うつ病やパニック障害、アルコール依存などのほかの精神疾患につながるリスクが高いと報告されています。
特に社交不安障害にはうつ病が併発するリスクが高いと言われており、アメリカにおける調査結果では、社交不安障害に悩む患者さんのうち、実に70%がうつ病を併発すると報告されています。またうつ病の患者さんの約30%に社交不安障害が併発すると報告されています。

社交不安障害を思春期に発症し、治療しないまま過ごす患者さんは、受験、就職、昇進、子供の保護者会に参加など環境が変化する中で、今まで避けていた場面を避けられなくなり、不安や緊張によって社会生活の様々な場面に支障が生じ、うつ病を発症することも多いようです。
またうつ病を伴って医療機関を受診した場合、「意欲がない」「気分が落ち込む」といったうつ病の症状を医師に伝えることはできても、性格だと思っているためにうつ病の背景にある社交不安障害の症状を訴えることが少ないようです。
社交不安障害とうつ病が合併していると、うつ病の治療がうまくいかなかったり、うつ病が再発するといった報告もあるため、社交不安障害の治療はうつ病の治療と同様に重要なのです。
「こんなことを相談してもいいの?」「性格だからしかたない」と思うようなことでも自分の悩んでいる症状を医師に伝えることは社交不安障害の治療に限らず、とても大切です。
もし自分の症状を話しづらいと感じるのであれば社交不安障害チェックの結果を医療機関に持参することも有効です。

社交不安障害と様々な精神疾患との併発

このほかにも、社交不安障害と併発することが多い病気に、パニック障害やアルコール依存症があります。通常、パニック障害は予期せぬ状況で発作が起きることが多いのですが、社交不安障害と併発する場合は、患者さんの不安が高まる決まった状況にのみ発作が起きるようになります。重症化した場合は、1人でいるときにもパニック障害特有の命の危険を感じるような発作を繰り返すようになります。
また社交不安障害の患者さんの19%〜28%がアルコール乱用の問題を抱えているといわれています。極度の緊張にさらされ、疲れ切った気持ちを少しでも和らげようと飲むお酒が、いつしか常習化してしまうためと考えられています。アルコール依存症は、ひどくなるとさまざまな問題を引き起こします。社交不安障害の重症化でこうした他の病気を併発してしまう前に、早めに治療することが何よりも大切なのです。

社交不安障害(SAD)チェック

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